狼だったからあんなこと言ったのかな。
でもクロさん、嘘ついてるように見えなかったんだ。
[答えられなかった呟き>>23に、思っていたことを口にする。
少女>>25の顔を近くに感じて黒味の濃い眸を開いた。
淡い囁きが染み込んできて夜の色が少しずつ散っていく]
ベア…。
[二度目のありがとうは声にならなかった。コクンと頷いた。
一人で立てない弱さを少女が支えてくれるのが嬉しくて、情けなくて、ジワリと視界が滲んだ。
冷たいタオル>>26は過剰な熱も一緒に優しく拭い取ってくれた。
張り詰めていたものも溶けて休息を取ることが出来た]