― 階段・最上段 ―[オードリーが先に向かった後、男は小斧を手にゆっくりと立ち上がった。] 結局、お前の手は借りなかったな。 俺に利の薄い話だった。[囁き声は肉声で。傍らのニーナへと紡ぐ。] …………。[これから先、どうするのか。胸中から滲む感情を持て余す。]