人狼は殺さなきゃいけないのでしょう?
[微か首を傾げ深い蒼がゲルダの双眸を見詰める。
彼女の腕を掴んだ手に力が籠もった。
女の力では心臓は狙えない。
だから、命を奪う為に刃を向けるのはその細い首筋]
ごめんね、ゲルダ
[柳眉を寄せて彼女の名を呼んだ。
彼女を殺せばきっと悔い続ける。
それが知れても、彼女を見逃す事は出来ない]
――……!
[再び覚悟を決めて今度は躊躇いなく首筋に宛がわれる銀の刃。
それは宛がうと同時に手前へと引きおろされて
柔らかな彼女の肌を肉を脈を絶つ生々しい感触が利き手に伝う]