団長、 団長っ!![仰向けに寝かされた身体の周囲は流れ出た赤に彩られ、広がるに連れて色が薄まっているのが分かった。喉には掻き切られた痕、左胸は抉られ、中にあったはずのものが無くなっている。既に事切れていると分かっていても、声をかけ、肩を揺するのは止められなかった]やはり、人狼が……───ッ![居なければ良いと願ってしまった浅はかさ。昨日のうちに動かなかった結果がこれであると。まざまざと見せ付けられた気がして、声量が落ちた、その時]