─ 森 ─[泉の傍を離れ、一先ず戻ろう、と思ったものの。やっぱり気になる場所はあるから、幾つかの群生地を見て回ってから帰途についた]……ん。どした、クレー?[見て回った薬草の群生地は、やっぱりどこかしょんぼりとしていて。本格的にやばいのかなあ、と思いながら歩いていたら、肩の相棒がキョ、キョ、と鳴いた。相棒の丸い目が見つめる先には、見知った姿が一つ。>>37]あれ、クレム?[小さく手を振る、その表情がなんだか困っているようにも見えて。それを訝りながらもそちらへ向かい]