─ 黒珊瑚亭 ─
[こちらを見詰め呟かれるエーリッヒの言葉>>21。
それが耳に入ると僅かにふるりと身が震える。
言葉は返すことが出来ず、口は閉ざしたままで。
ヘルムートの言葉>>23には、黙ったまま視線を落とした]
[そうしながら黒珊瑚亭に容疑者が全て集まった頃、数名の自衛団員達が来て、自衛団長が襲われたことについて改めて説明する。
その終わりに示されたのは、自衛団長が遺した決定に変更はないと言う事。
毎日、夕方までに処刑する者を決め、自分達で手を下すか自衛団に引き渡せと言ってきた。
当然、団員達は前者を望んで通達しているだろう。
向けられる視線が雄弁に物語っていた]
夕方、までに……。
[猶予はあるが、時間はない。
周りで言われる、人狼を探す手段。
それに頼る時間もありはしないだろう。
その事実はナターリエに一つの決断を下させることとなる]