[イライダの家に向かう途中、広場を通る。 イライダの遺体は、家に安置されたのか、それとも兄やイヴァン、キリルと同じ場所に移されたのか、それすら知らぬまま。 ふと、広場を横切るときに、妙に血の匂いがきつい事に気づいた。 兄のではない、イライダの家もまだすこし遠い。 匂いの元をたどるように視線をめぐらせれば、ロランの家の窓>>24が開いているのが見える] ――っ[咄嗟に思ったのは、ロランがおそわれたのか、という事。 知らず駆け出した足はロランの家へと向かった]