[梳き撫でるエーリッヒの手はいつも優しい。その優しさが年下の者に惜しみなく注がれるものと思えば甘えてばかりではいけないような気もして]本当に何ともないならいいけど。エリィは自分でも気付いてないことあるでしょう?[だから心配なのだと呟いた。見抜かれている事をイヤとは思わない。何処かで安堵しているのは、隠し事をするのが辛いから]――…ありがと。今はまだ、こわくて、言えないけどいつか――…、言えると思えたら、その時は聞いて。[付け足された言葉に薄く笑んでささやかな声を向けた]