―二階廊下―嬉しい。[望む言葉を貰えて微笑む。此の状況下で笑みが出る事は異常を感じさせるだろうか。最前に指摘されても其処まで考えが至らない。本心からの想いは自然と顔に出てしまう]ジーンさん。お願い致します。[キャロルが頼むのを聞けば視線は合わせず頭を下げた。キャロルの部屋に入ると思い出した様に身体の痛みを感じ始める。青黒い内出血の痕が大きく背に残されても居た。特に頑強でも何でも無いのだから当然の事だった]