なん、だよ、これ……。なに? なんの……冗談?[零れ落ちたのは、掠れた声。認めたくない、という思いに反し、歩みは真白の上のいろの方へと。白の上に広がる真紅は、鮮やかに描かれた大輪の花の如く。けれど、その中央に倒れる姿からは。その身に鮮やかに開いてた蒼の花が奪われていた]……ミーネ。[名を呼ぶけれど、応えはなくて。止まりかけた思考を、猫の鳴き声が再び動かした]