……ん。
[不意に聞こえた、微かな音>>26に、意識はそちらへと向いた]
今、何か音が……誰か、いるのかな。
[疑問の呟きを落とすより先、少年は音を拾った方へと向けて歩き出す。
すみれ色のふわもこが慌てたようにきゅー、と鳴いてその後を追いかけた。
追われる方は気にした様子もなく、すたすたすたと歩いて行って]
……あれ、は。
おんなのこ?
[向かった先に見えた姿に、小さく呟いて。
けれど、何か力のようなものを感じて首を傾いだ後]
……えっと、そこのきみ!
ちょっと、いいかな!
[悩んでいても仕方ない、とばかりに声をかけてみた。*]