お前、ほんとにやるか逃げるかの二択だな。
[取りあえず全部叩き潰す誰かさんよりはマシです。というのはさておき]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ!
そは鏡。映し、写し、虚ろとなす! 魔消鏡!
[呪を紡ぎ、造り上げるは魔法を打ち消す鏡の盾。
飛来する二本の槍の内、一本はそれで打ち消し、もう一本には開いた『魔本』を叩きつけて直撃を逸らす……ものの]
……ちっ……!
[完全には往なしきれず、先の対戦時に疾風の刃に裂かれた所を穂先が掠める]
……ラヴィ!
[僅かな集中のブレ、それを補うべく上げた声に応じて、水晶龍が氷雪の吐息を解き放った]