[湯船の中からユリアンは天井を見上げる。寝込んでいたせいで、誰が何をしていたのか、まったく把握できていない。] エーファ……イヴァン……カルメン……オトフリート……。[指を折って数えてみても、もはや誰に相談すればよいのか、見当もつかなかった。成り行きとはいえ、ユリアンが手にかけてしまった旅人は人狼だったのだろうか?でも、ライヒアルトの喉笛を噛みちぎった人狼が、] まだ、この館のどこかにいる……。[結局、誰かに教えてもらうしかないという結論に至った。]**