―――、[相手の言葉に、僅か、翠を見開く。薄く。口唇を開いて――紡いだ言葉は音にならずに。][何処か、力を失ったかのように。神楽の韻が、止む。…ぎり、と。紐を纏った左掌を握り締めた。一つ、鳴らせば。――紅の乱舞を、切り裂く事も出来たのだろうけれど]