─ 森の中 ─
ぼくも初めてー。
[フォルカーの言葉>>31に同調するように言い、ぱったぱったと尻尾を振る。
従来の人懐っこさを発揮して、フォルカーの頬を結構な頻度で舐めた]
すきま?
[問いかけに返る言葉>>32には一度首を傾げて。
すいーっ、と横を流れていく光の塊を見つけると、鼻先をそちらへ向けて、「あ」と声を零した]
ぼくこれ見たー。
これを追っかけてきたら、ここに来てたの。
この場所ね、なんだか不安になるの。
何がって言われると、うまく言えないけど…。
[そう話をする頃にはピンと立っていた耳が伏せられ、尻尾もへしょりと垂れ下がる。
まだまだ幼い仔犬は、『均衡』の取れていないこの場所を、不安と言う形で感じ取っていた**]