─ 談話室 ─
……あ。
[シスターが、と。
聞こえた声>>27に、眉が下がる。
亡き人を思い出させるつもりはなかったのだけれど、結果的にそうなってしまった事へのすまなさが、振り返った表情に滲んだ]
……祝福…………なの、かな。
[記憶が欠落する以前であれば、その答えもはきと明言できたろうけれど、今は。
言葉で表せない何かが、こんな風に言葉をぼかしてしまって。
ふと、視線を落とした銀十字架が跳ね返す光が、少しだけ、冷たく見えた]
それ、でも。
……シスターは、幸あれと願って歌っておられた……とは、思ってる、よ。
[歌にこめられた意図は知れずとも、かつてここで歌った人の思いはそうだと感じていたから。
ほんの少し、苦笑めいた表情になりながら、それだけ言って]