………あ、し?
[虚ろな瞳に映ったのは、靴を履いた誰かの足。
最初は誰かが倒れているのかと思った。
けれど、足の付け根の方へと視線を移すとその先に身体は、無い]
────………。
[虚ろな瞳が大きく見開かれ、はた、と別の方へと視線を向ける。
次に眼に入ったのは、細いが程よく引き締まった女性の腕。
その腕も肩から先が無く、腕には刃物で切りつけたような傷痕が残っていた]
……だれ、が。
[問う声は為した人に対してか、為された人に対してか。
腕の持ち主の力の使い方を知らないため、誰なのかは未だ直結しない]