― 二階/ラッセルの客室 ―
[ヒューバートがネリーに話しかけるのに耳だけを向けようとして、名前を呼ばれて改めてヒューバートを見る。
話し始めたのは、予想通り…彼のもつ石柱のこと。
今までに誰を見たか、それを告げられ、そうして、はっと気が付いて彼を見た。
どこか、諦めたような、その表情を]
……まさか
[見た、と挙げられたのは三人、内二人はここにいて、一人は寝台で骸となっていて。
そして、残っているのは。
ネリーが仕えるもの、は………]
………あの子が、人狼だと?
[呟いて、ネリーとヒューバートを交互に見た]