─ 自宅 ─
[犬は少女が居る場所の隣、床に寝そべる形で落ち着く。
飼い主が二人をリビングに案内してからキッチンへと向かうと、珈琲とホットミルクは既に出来上がっていた。
それをトレイに載せ、リビングに居る二人の前にそれぞれ置く]
「シャレになんないモン、か。
ホント、何のためにあんなのが現れたんだか」
[青年の言葉>>38に飼い主は肩を竦め、自分の分の珈琲に口付けた。
少女の問いかけ>>39にはどう答えたものか、と口を閉ざしている間に青年>>41が答えていたため、何も言わぬまま。
犬は耳を立てて皆の話を聞いていた]