─ →ゼルギウスの部屋前廊下 ─
違う? 間違えてた?
[うわ言のように聞こえるユリアンの声>>41。
問いと答えが噛み合わないことから本当に耳が聞こえていないことは確認出来た。
けれどその言葉が意味するところは察せず終い。
何かを訴えるようにも聞こえたため、落ち着いてから問い直すことに決め、こちらの指示に頷いたユリアン>>42を支えて廊下へと誘導した]
ユリアン、ビルケは……あー、そうだ聞こえないんだった…。
[愛犬が傍に居た方が良いかと思い、居場所を訊ねようとしたのだが、耳が聞こえないことを思い出ししばし悩む]
ユリアン、 こ こ 、 座 っ て
[立ったままは辛いかもしれないと考え、廊下に出てから壁際に寄り、一旦座らせることにした。
ユリアンの眼前で手を振ったり身振りで自分に意識を向けさせるようにして、口をゆっくり動かして座るよう促す*]