―中央エリア・ビル屋上―――そりゃぁ残念。[企業秘密と言いつつ飛び上がる鴉を見上げ、傷付いた肩を押さえた]気にせんでええ、白雪。平気や。[攻撃を避けられ、そのまま寄ってくる虎に言葉を向ける。右手を伝い、紅が滑り落ちる。刀を拾う様子は見せず]一対二相手にようやりますなぁ。流石は暗殺者、とでもいうべきやろか。[離れた場所の鴉に向けるはあくまで笑み。その様子には気付くか否か。未だ血の流れる肩から剥がした右手に、刀の抜けた傘を持ち代えた]