─ 夜/第二階層・居住区 ─
ほら、ついたよ。
眠れないなら何か飲むなり何なりして。
とにかく横になってれば身体は休まるんだから。
[フラン部屋の入口まで来ると、そう言って手を離した。
改めてみればまだまだ若い女の子。オーフェンにしたように髪を軽くかき混ぜてみる]
俺は死にたくないし誰かを率先して死なせたくもないけど。
どっちを選ぶかって言えば、やっぱり自分を選ぶよ?
だからフランちゃんもしっかりしなね。
[おやすみ、という言葉は相手に届いていたのかどうか。
一人になると盛大な溜息を吐きながら自分の部屋に戻った]