わっ
[足元を不意に横切る何かに気付いて足を引っ込め。
何だろうと目を凝らしてみると、大きな尻尾がゆらんと揺らめいた。
目が慣れてくれば、その姿がちゃんと見えてきて]
…なーんだ、リスか。
もう、人の足元走ったらダメよー。
踏まれちゃったらどうするの。
[め、と叱る様に指を振ったら、それに合わせる様に鈴のような音が鳴った。
あれ?と思ってもう一度指を振ってみても、やはり同じ音がして。
周りを見回すと、すぐ傍にふるふる佇んでいるきのこの姿]
…ふむ?
[もしかしてこれが鳴ったのだろうかともう一つ、試してみたいことが思い浮かんだ]