人狼物語 ─幻夢─

100 緋くさざめく月光海


画商 エーリッヒ

─ 広間 ─

[夏の日差しは気温を上げる。
動いていない分、体感温度が急激に上がることは無かったが、エーリッヒの居る広間もそれなりに気温は高かった。
開かれた窓から風が入って来るだけマシではあるかもしれない]

……おや。

[数名集められている、と言う老婦人の言葉の通りに、玄関からは時折人の声が聞こえて来る。
その一つが広間に近付いている>>44ことは足音によって齎された]

(そういや僕が居ない間に来た人って居るのかな)

[今のところ、顔を合わせた者達は以前も知る者達だった。
19年もの歳月、面識の無い者が居てもおかしくはない。
が、広間に向かって来ている者も知る顔であることに気付くのは、彼が広間に入ってきてからのこと]

(45) 2016/08/03(Wed) 00:11:42

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