とりあえず、今無理に通るのは危ないから、村からの救助を待とう、って、イヴァンにーさんが。
……氷って、思ってもない所で割れるから、無理に渡らない方がいいですし。
[ほんの少し声音が強張るのは、過去の経緯故の事。
その様子に、黒猫が案ずるような声を上げて鳴く]
どうするにしても、ちゃんとご飯は食べないと、だから。
できたら、報せますねー。
[殊更に明るい口調でその強張りを飛ばそうとの試みは、上手く行っている……と、自分では思っていたが、実際にはどうだったか。
何やら考えるような素振りにはどうしたのかなー、なんて思いながらも、問いかけるほどの余裕はなく。
ライヒアルトが厨房を離れると、小さく息を吐いて食事の準備を再開した]