あなたこそ。なかなか物騒な腕をお持ちですよ
[笑みを浮かべつつもそれは嘲笑ではなく賛辞の意を持つ
ゆらりと中空を浮かびながらも、弾き返されてこちらへと来る剣を手で翳すとなんなくトランプへと戻り主の手中へと戻って]
では私も、カードを使ったあなたに礼を尽くして。使いましょうか
[ぴっと人差し指と中指の間に現れるは、己の最もお気に入りの『愚者』のカード]
さぁ。いきましょうか。私の大一番の手品をね
[薄く光りだす『愚者』のカードを手に客に対するような営業スマイルをブラウンへと向けたところで、最初に放ったトランプ。倒れこんだ針山の壁。弾かれた剣。はては金ダライまでが元のトランプへと戻り。自分と、ブラウンとの間で徐々に一つの形へとなる]