― 中庭・木の傍 ―ふ……[こくり、と喉が鳴る。今までに感じたことのない、酩酊にも似た感覚に全身に震えが走る]……確かに、つええ…な…[喪われた魔力は、取り込んだ龍の精気に呼ばれて、泉が溢れるように蘇りつつある、身体にも力が戻ってきていたが、逆に、血に酔った精神の方が、目眩を感じさせていた]