─ 黒珊瑚亭 ─守護の力か。[エーリッヒが言いかけた言葉を>>36想像して、口の中で呟いた。大きな声で言わないくらいの理性は残っていたが、沈黙を通せるほど冷静でもなかった]そう。でもカルは今は無理するなよ。[空っぽだったというアーベルの説明を聞いた時には眉が寄った。実際に見てしまったのなら衝撃はどれほどだったのかと思うから、力ない笑みを>>41案じる表情で頷いた]