キャップの部屋にカードが落ちていたのも、使えなくなると分かってのことだったのかも知れんな。
所持しているのが発覚すれば、確実に死に近付く。
……そうなると、艦のシステムに精通している者の可能性も高くなって来るか。
[その推測から行けば、一名脱落する者が出てくる。
一番疑いを持っていた子供だ。
そしてカードの使い方についてを考え直して、もう一名脱落するであろうことに気付いた]
…協力者が居ない限りは、奴も自由には動けんな。
ぬかった。
[それは先の”集合”で自分が銃口を向けた機械犬。
仮に寄生されていたとしても、大部分が機械である彼が他者を擬態するに足るPMCを内包していたとは考えにくい。
左手で口許を覆い、親指で顎鬚を撫でて考え込んでいる時、生存者の報告>>#0が耳に届いた]
───パトラッシュが襲われたか。
[その放送から今の自分の機械犬についての推理が正しかったことを知る。
小さく、息を吐いた]