― 3日目/黒珊瑚亭 ―
[エーリッヒに今度も案じる瞳を>>39向けられ、誤魔化しているのが少し後ろめたくなって]
……実は、喉が本調子じゃないんだ。
[少しだけ本当のことを口にした。
記憶を薄れさせるためにきたはずの島で人が死に続けている状況では、詳しく話す精神的余裕がどこにもなかった。
島の外にいたエーリッヒなら、港町の屋敷で出た死者を伴う事故と火事の噂も聞けていたかもしれない。これだけで結び付けられるかどうかは謎の話だが]
ありがとう。
[ゼルギウスをそのままにして詳しく話したりはしないし出来ない。その場では短く返しただけで話を切って。
ナターリエと同じようにやってくるなら>>41苦笑しながら頷いて三人がかりで掃除して。おかげで子供達が飛び出す前に随分と目立たなくすることが出来た]