[アーベルを告発するノーラの叫び。恐慌を起こしかけるのを、愛しい人の腕に護るように抱かれて一瞬で落ち着く。
子宮が病んでいるからか、この体は触れ合う以上を求めてはいない。メデューサが治っても、恐らくそれは変わらない。
止まっているのが、錆び付いているのが怖くて一度ライヒアルトに求めた。叶わなかったけど。
でも、今は心が求めている。愛する人とひとつに結ばれる事を。心だけなら結ばれていると、錯覚かもしれないけど思うけど。
眠っててと、優しいベアトリーチェの声。]
ありがとう。
[言って、左の肩にライヒアルトの頭が乗るように誘導する。]
寝顔が見えなくて残念だけど、眠って。
[ライヒアルトの黒髪を左手で撫でる。与えられるぬくもりはすべて与えたくて。そうして自分も目を閉じる。起きられるなら途中でベアトリーチェと変わるつもりで。]