人狼物語 ─幻夢─

72 天より落つる月の囁き


研究生 エーリッヒ

―2F 個室 I―

[先に広間を出たクレメンスが2Fの手前の部屋で荒れているのがよくわかったので、自分は奥の部屋へといった]

 紙とペンと机くらいはあるよなぁ?
 どうせ検閲されるんだから、自衛団の悪口書いておくか。

[簡素ながらも用意されているそれを使って、さらさらと文を書く。
家には「人狼騒ぎに巻き込まれた。暫く家に帰れない。都会から持ってきたトランクごとこっちによこしてくれ。あとこの手紙を持ってきた奴に酒瓶渡してやってくれ」
学校には「暫く休暇を頂きます。果報あれば短くなるでしょう」と。]
[手紙は2Fの窓から下にいる自警団員に紙飛行機にして渡した。持っていけば酒をご馳走してもらえるぞ、といえばトントン拍子に話は進んだ]

あほらし。

[天井を見上げて、ベッドに身を預け――、目を閉じる]**

(47) 2012/01/13(Fri) 01:30:14

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