─ ギュンターの屋敷・広間 ─[お互い様、という言葉>>46に、掠めた笑みは安堵を帯びていたが、気づかれたかどうか。挨拶のやり取りの後、上がった声に蒼い瞳はきょと、と瞬いて]アップルパイ、好きなの?なら、ちょーど良かった。[控えめな物言いを気にした様子もなく、そう言って笑って。切り分けたパイと淹れ直した紅茶を運ぶ]と、そうそう、そこの黒いのはモリオンね。[それから思い出したように黒猫の名を伝えると、猫は気だるげな様子でにぃ、と一声鳴いた。*]