[キリルが名乗ってくれたのに、微笑を乗せてから。会釈をして]――こちらこそ、よろしく頼む。[持ってきてくれる紅茶に蜂蜜が入っているのに気付けば、嬉しそうな笑みを浮かべるのは間違いなかった。ただそんなことより、今はグレゴリーの火に怯えるヒトに視線をやる。燃えたりしているヒトがいないようなのを見て取ると、視線は水辺へと向かった。先ほど濡れていたベルナルトがまだそこにいるようなら、近付き、ウートラにしたように水を吸い上げようと**]