― 翌日・教会近く ―[夜一色だった空が色を変え始めた頃。それ以上寝ていられずに起き出してしまい、裏口から外へ出た]どこ?[フラフラとまだ夢の中にいるかのような足取りで歩く。通いなれた道なので転ぶこともなく無事に教会の前まで着き、墓地の方に向かう途中から林の中へと踏み込んだ]こっちだね。[呟きも朝の静寂の中でなら少し周囲にまで響いたかもしれない]