[先程まで、確かにそこには吊り橋があった。今橋の先にいる使用人たちが渡るのを、この目で見ていた。某メイドの悪戯>>27以来、輪をかけて不得手になった吊り橋は、それでも唯一の連絡手段である事には変わりない。それが無くなったという事は、つまり]……おい。[言葉を失っていた時間は短い。目の前の背中>>39に声を掛け、その肩に手を乗せた]何が起こっている。[ユージーンがそれで振り返るならば、そちらに向ける表情には隠しきれない困惑と苛立ちが乗る]