[ 戻るのは自分の部屋。 今となっては、この島で一番虚が濃い場所。 ベランダには、割れた硝子と水のシミ。 ほんの少し、男の虚の気配が残っていた。] ………喰らいたいなら、お好きなように。[ 闇はまた、蠢きだす。 自身はベッドの上にその身を投げる。 これからのことを考えると愉快なのか。 その唇を持ち上げた。 部屋の中は酷く*暗く感じた。*]