― 結界境付近 ―[同じようにビックリしたのか、ふわだまりの余韻で転がっていたふわふわも姿を消していた。ので、両手に袋を抱えた少年が、気合十分で歩いているのが見えただけだった]あっ。ごめんね、タローさん。[移動しようとしたり、いきなり振り返ったり。慣れてない抱き方では振り回すような格好になってしまい、身じろいだ柴犬に慌てて謝ると、そっと地面に下ろした]