[彼、クレメンスはエーリッヒより3つ年上。
年上である分、共に遊ぶ期間も他より長い。
故に記憶にも良く残っているのだが、当時の様子では神父になるようには思えなかった。
その記憶と印象との相違に言葉を飲み込み、きょとんとした僅かな間。
それを取り繕うように表情を笑みに変える。
いつもの人当たりの良い笑みだ]
こんにちは、神父様。
僕の名はエーリッヒ・ルーデンドルフ。
都市にて画廊を営んでいるよ。
どうぞお見知りおきを。
[そう名乗り返し、ソファに座したまま一礼する]
すまない、足を怪我していてね。
このままで失礼するよ。
[立てぬ理由を最後に添えた]