ま、このまま何事もなければ、外部との連携ですぐに全員脱出できるから、そんなに心配はするな。
[状況的に、心配しないのは無理じゃないか、とか。
突っ込まれても、まあ、「そうか?」と返すだけなのだがそれはそれ]
とりあえず、ふわふわだけなら、対処を間違えなければ無害と言え……。
[いえるだろ、と。言いかけた言葉は、途中で止まった。
真紅の瞳がす、と細められる。
それが向けられる先は──すぐ近くでもふもふ動いている不自然なふわだまり]
……ラヴィ。
[直接触れないので、肩の盟約龍を短く呼ぶ。
水晶龍は一つ頷くと、ふわり、と飛んで尾の先でそのふわだまりを軽く、散らし]