[手近な椅子に座り、エーリッヒが紅茶を用意してくれている様子を見つめる。 自分の前にカップが置かれ紅茶が注がれると、少し見上げて微笑んだ。 ──ふと、思い出す。いつだったか訪れた際のティータイムに、「お砂糖頂けますか…?」と彼に頼み、受け取りながら手に触れようとしたことを。 また、やってみようかしら……なんて考える。]