[そうして戻ったその場にエミーリアはまだ居ただろうか。その傍に積まれた本>>9とその表題に、少し目を留めて]……ねえ、エミーリア。その本の中にさ、幻燈歌の全文が載ってるの、ない?[肯定が返れば一言断ってそれを手に。否定が返れば一度図書室まで向かって探し出し。暖炉に温む談話室で頁を捲る][膝の上に置いた左手に本の片方に引っ掛けて留め。読み終えた頁をその下に滑り込ませるように。大きく開かずに少し覗き込む態なのは本の痛みを気にして]