・・・馬鹿なことを申せ・・・!
[自分が見ていたセシリアは、主に事件の後ギルバートと話していた頃の印象。確かに事件が起こる前の彼女とは印象が変わり、違和感があるとは思ったが、とても狂気に陥っていたとは思えなかった。]
信じられぬ・・・!
確かに彼女は人狼を倒したいと言っていた。
事件の昂奮の所為か、いつもより饒舌になっていたのは分かるが、人狼を倒すために全員を殺すだの狂気に囚われていただのと!
我は今朝の彼女の笑みを覚えておる。
子供のような、あの屈託の無い笑みを。
あれが、狂気に囚われた者の成せるものであったというでござるか!?
[ハーヴェイが伝える言葉は、あまりにも自分が持つ印象と違いすぎる物だった。知らず知らず語気が荒くなっていく。]