無限に湧き出る泉と、俺の片腕。どっちが良いよ?[皮肉ではなく、素直な賛辞に苦笑した]やれやれ。大一番、か…なら。[中指で眼鏡を直す。奇術師の出した全てが集まっているのを見やれば、其の表情は渋く変わる]やばい、な。[男は大一番の手品を見つつ、後ろへと跳躍…屋根から飛び降りた]高速射出釘《パイルバンカー》。[先ほどは剣に向けた高速の突きを、今度は迫り来る地面に放つ。地面はへこみ、男に衝撃が走る…]