[>>40続いてやって来たのは、女と同じようにこの村で生まれ育った青年だ。女よりも1歳年上、――夫よりも一歳年下。年が近かったので一緒に遊んだ事もあった。]…ユリアン?[女は榛色の瞳を瞬かせる。けれど昔から知っている人物が現れた事には少しだけほっとした。教会関係で己が何か仕出かしたのではなさそうだと。――とはいえ、子供の頃には何方かといえばお転婆娘であった自覚はある。悪戯をしては両親に怒られていた。]それが、私にもさっぱり。[そう応じながら肩を竦めてみせた。]