[無言の頷き、ベルデザンカイトの言葉もあり、思うところは一緒だったのかもしれない。
生徒の手助けをするのも仕事ではあるが、成長を見届けるのもまた仕事とも言える。
最終的には担当する導師に、その判断はゆだねることになるのだろう]
よき方向に行くといいのですが…
[そうして視線を向けた先、大量にマンドラゴラを捕まえた彼女の姿が見える]
私も負けていられませんね。
[ディルスタンを真似るように、けれども過程の違う魔法、
そっと手を握る仕草とともに]
捕らえなさい。
[穏やかな声で語りかけながら、包むように柔らかい風を巻き起こす。
まだ自分が子供だった頃はよく、こうしてディルスタンの真似をして魔法を覚えたりもしたものだと思い出していた。
そも種類の違う魔法のこと、当時の結果は推して測るべし。
今のそういう行動などが、ディルスタンに昔と変わらないというような思いを起こさせる可能性とかは考えいたってなかった]