……え?[教え説く者が立つ壇の所に、何か、見えた。金色が目立つそれは、ごく自然にそこにあった、けれど]なっ……!?[それが、あまりにも不自然なものである、と気づくのと同時、肩の小鳥が甲高く鳴いた。とっさ、壇の側へと駆け寄る。感じるにおいに、自然、眉が寄った。壇の上、目を閉じたその顔は、自分とっては馴染みの──数少ない、それなりに気を許せる年上の青年のそれで]……エーリ、さんっ!?[名を呼ぶ声が、聖堂内に木霊する。近づくものがあれば、容易く聞き取れる響きは、やがて消えて]