─中央部・廃墟─
ちっ、これも入りませんか。
[振り上げた爪は、しかし防ぎ切られ、ドレスの裾を切り裂くに止まる。]
まあ、似てるも何も。
アエーシュマはつまるところ『わたし』ですしね。
[そう言いつつ、たん、と爪を装着してない方の手を突き、距離を離そうとするも、]
!? っつぅ……。
[その前に掃射される弾丸。咄嗟に爪と手甲部分で致命傷は避けるが、少なくない銃弾が彼女の肌を掠め、鮮血を散らす。
痛みに顔を歪めるものの、バックステップで距離を取り仕切りなおし。]
いたたたた…………まったく、おばさんに似て意地の悪い武器ばかりだぁねぇ。
[頬から流れる血を指で掬い舐めると、一旦十字架形態へと武器を戻した。]