―平原エリア―
『お、おれはあんたのことがしりたい……とか言っちゃってみればいいのに』
いやそれなんか違うだろ
[シチの小さな言葉に小さくツッコミを返す。ライヒアルトからは顔をそむけながら。
ある意味そのまんまの言葉だが、そのまんま過ぎてイヤな方向に勘違いされそうで嫌だった。
ケホンと咳払い、ポケットから手を出した。]
……お前は何をとじこめた、琥珀……
……栄光の時か、堕落の日々か……
[小さく詠唱すると、それをライヒアルトと自分の間に転がした。
熱を持った琥珀は枯葉色の煙をゆっくり立ち昇らせていく。]