―草原エリア―
ええっ!それじゃかかっても効かない?
[驚愕の事実にわずかに驚きながら、水晶龍の冷静な突っ込みは聞こえてなかった。]
むぅ…。
[魔本を介して紡がれる呪の言葉に、いつでも動けるように身を縮ませて警戒する。]
わわ、ちょっと、多いですよっ!ゼルギウス、導師!
[ぴょんぴょんっとそれでも身軽に動くのは猫ゆえか。
降り注ぐ矢の隙間をかいくぐり避けながら]
「つちよ したがえ そのみ あずけよ」
[猫目石が発光し、ゼルギウスの足元の土がもこもこっと柔らかくなり、不安定な足場はゼルギウスの足元を中心に広がる。]